Sandboxの使い方や種類、どう使いわけるかについてお伝えいたします。
1.Sandboxとは?
Sandboxとは、テストや開発などのさまざまな目的で使用されるSalesforce本番環境のコピーです。
Sandboxを作成または更新すると、その時点での本番環境のコピーが作成されます。
大部分の構成は本番組織と同じです。
Sandboxにはいくつかの特徴があります。
例えば、Sandbox内の全ユーザのユーザ名にSandbox名(例えばDev1)が付加されたり、自動で送信されるメールの誤作動を防止するため、システムメール以外送信されない設定*になっていたりします。(方法:設定ー>送信ー>アクセス権システムメールのみ)ー>写真を追加しておりました。
Sandboxの種類によっては、本番環境からSandboxにコピーするデータを指定することもできます(下記「Sandboxの種別」参照)。
データがコピーされない場合(例:Developer Sandbox)、すべての設定情報(メタデータ)は移行されますが、レコード情報(データ)は移行されません。
2.Sandboxの目的
新しくForce.comアプリケーションを作成する場合、まず、Sandboxにそのアプリケーションを構築しテストを実施することから始めます。
構築したアプリケーションに問題がなければ、メタデータとデータ(該当する場合)を本番環境に移行します。
このアプリケーション構成を開発環境で行うことで、本番環境にリスクなくテストすることができます。
多くの企業では、複数ステージを経るデプロイ方法を使用します。
最も一般的な例は、開発環境(通常はDeveloper Sandbox)での開発と単体/結合テストの実施、次にStaging環境へ昇格し受入テストの実施(通常はFull Sandbox)、最後に本番環境への昇格です。
Sandbox の種別およびテンプレート:
https://help.salesforce.com/articleView?id=create_test_instance.htm
Sandboxの種別
種別 | メタデータコピー | データコピー | 更新間隔 | データストレージ制限 |
---|---|---|---|---|
Developer | YES | NO | 1日 | 200MB |
Developer Pro | YES | NO | 1日 | 1GB |
Partial Copy | YES | 一部 | 5日 | 5GB |
Full | YES | YES | 29日 | 本番環境と同様 (コピー時点) |
ログインURL
Sandboxにログインするには、Sandbox専用のURLを使用する必要があります。
同様に、本番環境にログインするには、本番専用のURLを使用する必要があります。
これは、WEBサイトならびにAPIを介した(例えばData Loarder)ログインの場合に適用されます。
本番環境: https://login.salesforce.com
Sandbox: https://test.salesforce.com
環境間のメタデータ移行
管理者または開発者がメタデータ(構成の変更)をある環境から別の環境に移行するのに役立つツールがいくつかあります。
最も一般的に使用されるツールを2つご紹介します。
①.変更セット:標準ツール、管理者フレンドリー(管理者向け)
変更セットを使用するには、Sandboxを備えた本番環境が必要であることに注意してください。
Developer EditionにはSandboxが含まれていないため、変更セットはDE組織では使用できせん。
変更セットを使用するには、Enterprise Edition以上の組織が必要です。
変更セット
https://help.salesforce.com/articleView?id=changesets.htm
②.Force.com IDE:開発者用ツールキット、クライアントアプリケーション(開発者向け)
Get Started with the Force.com IDE
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.eclipse.meta/eclipse/ide_getting_started.htm
とにかく
成変更を行った場合は、それに応じてSandboxの更新計画立案が必要です。
事前にリリーステストを実施してください。開発環境とは別のSandboxを作成し、開発環境から別のSandboxへリリースのテストします。
結果を確認し、問題があれば変更セットの修正が必要です。
項目レベルセキュリティなど、プロファイルに関わる変更は変更セットの利用が簡単です。
Full Sandboxの作成には、本番環境のすべてのデータが含まれるため、大幅に時間が掛かることがあります。
過去にSandboxが作成されるまでに5日間以上かかることがありました(数百万を超えるレコード)。
Full Sandboxを作成すると、レコードID(取引先、取引先責任者など)が本番環境と一致します(注:組織IDは異なります)。
ただし、いずれかの環境で新しいレコードを作成するとレコードIDは一致しません。
お疲れ様でした。以上です。宜しくお願い致します。
もしかしたら、毎日、昨日の自分より今日の自分は良くなるなら、十分だと思います。
何より大事なことは、人生を楽しむこと、幸せを感じること、それだけです。
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